e戸建てに誹謗中傷や悪口の書き込みをされた時の対処法〜建築会社向け〜

e戸建てに誹謗中傷や悪口の書き込みをされた時の対処法〜建築会社向け〜

「e戸建て」とは、ミクル株式会社が運営する注文住宅や戸建てに関するネットの総合掲示板です。

住宅ローンや騒音問題、特定の建設会社やハウスメーカーなどの情報や評価を集め、共有することができ、人生最大の買い物と呼ばれる「家」について様々なスレッドを立てて書き込みをしています。いわゆる「5ちゃんねる」の不動産版と考えてよいでしょう。

E戸建てでは、実際に住んでいる人たちの評価や経験をもとに、理想の家を見つける手助けをしますが、建築会社やハウスメーカーにとっては誹謗中傷や悪口の書き込みがあると、その評判は著しく低下し、売買に大きな悪影響を与えることがあります。

この記事では、建築会社向けにe戸建てに誹謗中傷や悪口の書き込みがされた場合の対処法を、原因と対応策、予防策、対応できな場合の弁護士への相談の必要性について詳しく解説します。

 

1. e戸建てに自社の悪口が書き込まれる原因

誹謗中傷や悪口の書き込みが発生する原因は多岐にわたります。自社の誹謗中傷や悪口が書き込まれる原因についてはe戸建て特有の性質により、主に以下が考えられます。

●競合他社による悪質な営業妨害

匿名であることで、発言者が責任を問われにくく、競合他社や業界内でのライバルによる悪質な手法として、誹謗中傷や悪口の書き込みが行われることがあります。これにより、相手の評判を下げ、自社の競争力を上げようとする意図があることが考えられます。

 

●個人の恨み、悪意

サービス全般にあることですが、事実に反する些細なことで悪意をもつことがあります。たとえ建築会社が小さな情報の間違いでさえも話を大きくさせて悪口を書き込む場合があります。

 

●デジタル・ネイティブの価値観

デジタル・ネイティブ世代は、物理的な存在よりもデジタル空間での評価を重視する傾向があります。そのため、e戸建てに対する評価が直接的な誹謗中傷や悪口に繋がる可能性があります。

 

2. 予防策

予防策としては、以下の方法が挙げられます。

(1) オンライン上の評判管理

定期的に自社の評判をモニタリングし、不適切な書き込みがあれば速やかに対応することが重要です。また、良い評価や感謝の声を積極的に発信すると効果的です。これにより、悪質な書き込みの影響を相対的に薄めることができます。

 

(2) 顧客対応の向上

誠実な対応やサービスの向上を心掛け、顧客満足度を高めることで、誹謗中傷や悪口の根拠を与えないようにしましょう。また、トラブルが発生した際には、迅速かつ適切に対応することが、将来的な悪評の回避に繋がります。

 

3. 投稿の削除依頼の基準

運営元のミクル株式会社では誹謗中傷であると断定できる書き込みについて、請求に応じ任意での開示を行うケースがある一方で、事実確認が困難な場合は削除や発信者情報の開示に応じることができないケースもあります。

e戸建ておける削除またはスレッドの閉鎖対象となる投稿削除基準は以下となっています。

・当サイトに参加されておられる方が不快に感じられると判断するもの

・マンションの関係者であろうことや特定の投稿者を攻撃するもの

・2ちゃんねるでのやり取りを連想させるような表現、投稿内容

・ただの相づちだけで内容が無いもの

・個人、又は団体の名誉を著しく毀損しているもの

・倫理的観点から問題があるもの

・当サイト及び他の企業もしくは第三者に不利益を及ぼすもの

・当サイトの競合となる同等のサイトへのリンクがあるもの

・公序良俗に反しているもの

・著作権等知的所有権の侵害になるもの

・投稿の内容が、事実と著しく異なると判断できるもの

・故意・過失に問わず、各種法令に違反しているもの

・スレッドの内容と無関係な内容であると判断するもの

・スレッドが荒れてしまうと判断するもの

・「無料で広告できます板」以外での営業行為と判断されるもの

・物件購入の意志を妨げようとする悪意あるもの

・他の物件を批判するもの

・その他当サイトの方針に反するもの

・自作自演の可能性があるもの

・弊社または、管理人およびその代理に対しての公開質問または回答要求を添えた書き込み

・弊社または、管理人およびその代理との私信の公開

・レスに対して販売及び建設関係者であることを指摘するもの

ただし、削除の詳しい理由ついては、原則公開していません。

 

4. 投稿の削除依頼の方法

誹謗中傷や悪口の書き込みがあった場合、会社側が投稿の削除を依頼する方法は以下の通りです。

(1)フォームから削除依頼をする

公開された誹謗中傷や悪口の書き込みがある投稿に対して削除依頼のボタンが設置されているので削除を申請できます。しかし、削除の可否の詳しい理由ついては、原則公開していないため、依頼したからといって必ず削除されるわけではありません。

(2)投稿者への直接の対応

自社の悪口を書かれた場合、直接書き込みで対応し、誤解や不満を解消する試みを行うことも一つの方法です。また、誤解が解消されない場合や悪意のある投稿であることが明らかな場合は、投稿の削除を依頼します。

(3)オンラインレピュテーション管理会社の利用

専門的な知識と技術を持つオンラインレピュテーション管理会社に依頼することも一つの選択肢です。これらの会社は、ネガティブな投稿の削除やオンライン上の評判改善に向けた戦略を提案します。

(4)弁護士に依頼する

投稿が名誉毀損や侮辱等の違法行為に当たる場合、法的手段を利用して削除を求めることも可能です。弁護士を通じて、投稿者に対して警告を送ることで、削除を促すことができます。

これらの方法を選ぶ際は、具体的な状況や投稿の内容、利用規約などを考慮することが重要です。また、法的な問題や複雑な状況に直面した場合は、早期の段階で弁護士に相談することが推奨されます。

 

5. 弁護士に相談する3つのメリット

上記の対応策や予防策にも関わらず、誹謗中傷や悪口の書き込みがなおも続く場合は、弁護士や顧問弁護士に相談することを検討しましょう。以下にその理由を述べます。

(1) 法的手続きの適切な進行

弁護士は、誹謗中傷や悪口に対する法的手続きを適切に進めることができます。例えば、競合他社による悪質な営業妨害や名誉毀損として提訴する際、弁護士は証拠の収集や訴状の作成など、必要な手続きを適切に行います。

 

(2) 和解交渉のサポート

弁護士は、悪質ユーザーによる明らかな損害が発生した場合、相手を特定する必要があります。

2022年10月1日に施行された改正プロバイダ責任制限法ではインターネット上の誹謗中傷などの権利侵害について、発信者情報開示請求を行うことができる範囲やログイン時の情報を開示請求することができる範囲を拡大したことにより、円滑に被害者救済が図られるようになっています。

ただし、書き込み相手が判明したとしても相手方との適切な交渉や納得できる解決策を見つけるためには弁護士に相談した方が安心です。

 

(3) 損害賠償請求の実現

弁護士の支援により、悪質な書き込みによって受けた損害に対する賠償請求が実現できます。これにより、損害の回復や事業の継続に向けた資金を確保することが可能となります。
また、名誉毀損などを検討する場合は、刑事告訴や民事訴訟を検討する必要があります。

 

まとめ

誹謗中傷や悪口の書き込みに対処する際は、まずは自社の対応策や予防策を見直すことが大切です。
それでも解決しない場合には、早期に弁護士に相談し、適切な法的手続きを進めていくことが重要です。
こうした対応を通じて、e戸建ての評判を守り、事業の成功に繋げていくことができるでしょう。

稲葉セントラル法律事務所では法的手続きや和解交渉のサポート、損害賠償請求の実現において専門的な知識と経験を活かして、問題解決に向けた適切なアドバイスを提供します。

また顧問契約も行なっているため、持続的なサポートの提供ができます。
見積もり依頼は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。

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